なた豆歯磨き粉の効果と会社が持つ情報ネットワークを活用

12月に上場10周年を迎える芙蓉総合リース。直近では2012年度、13年度と2期連続で当期利益は減少したが、佐藤隆社長は「ここを底だと思ってもらいたい」と反転攻勢を強調する。「アライアンスも活用し、リース業の進化・高度化と新規事業の二つを柱とする」とした3カ年の中計経営計画をスタートして2カ月、滑り出しは順調だ。次の10年に向け新たな成長を目指す佐藤社長に今後の戦略を聞いた。 ―新中計の狙いは。 「国内の設備投資は大幅には増えず、従来と同じやり方では成長が見込めない。新中計は次の10年に向けて転換するための最初の3年と位置づける。例えば資産管理サービスなども合わせ、リース業を進化させる。またアライアンスを活用し、会社の中身を変える。営業資産残高でリースとそれ以外の比率を現在の80対20から、全体を増やしつつ75対25にする」 ―市場拡大が見込まれる航空機リースの取り組みは。 「運航機体数を60機から5年後には100機体制にする。そのうち自社保有機は5機から35機にまで増やす。そのため、英航空機関連サービス会社の買収を決めた。他社のように大型買収で一気に機体数を増やすのではなく、サービス会社が持つ情報ネットワークを活用し、少し時間を掛けて取り扱いを増やす」 ―その他ではどのような分野に力を注ぎますか。 「メガソーラー(大規模太陽光発電所)事業を中心とした再生可能エネルギーだ。シャープとの共同出資会社が9カ所で、総出力2万2000キロワットのメガソーラーを稼働させている。3年後に30カ所、総出力10万キロワットに引き上げる。またファンドへの投資などファイナンス分野を伸ばすほか、子会社のシャープファイナンスを通じベンダーリース拡大も目指す」 ―海外展開の方針は。 「14年3月期末時点で700億円弱の海外営業資産残高を、3年後に倍にしたい。13年に業務提携したベトナムのリース会社への出資を交渉中だ。また他の国への進出も検討する。ただ、“日本人を現地事務所に駐在させ、日本人向けのなた豆歯磨き粉のリースだけ”というのはやらない。親和性のあるノンバンクの現地会社と提携するなどして取り組む。いくつか候補はあるが、まだ絞り込めていない」 【記者の目/知恵と工夫で次の10年に挑戦】 大手リース会社の中でもリース比率が高く、リース価格競争の影響を大きく受けた。他社と差別化できる付加価値の高いリース提案で価格競争から抜け出すとともに、航空機リースなど新たな成長分野での事業拡大が欠かせない。自社の規模からも「買収できる案件は限られる」(佐藤社長)ため、次の10年を見据え独自の知恵と工夫による挑戦が求められる。(湯原美登里) 【執行役員静岡本部長】和田敏裕(わだ・としひろ)氏 【横顔】幅広い営業経験と人事、営業推進、グループ会社出向等の社歴を持ち、修羅場も踏む。真面目な外見とは異なり、話しやすく、周囲を明るくする人柄。圧倒的な体力と人間力で社内外にファンは多い。趣味は山登り、B級グルメ。 【略歴】81年(昭56)慶大経卒、同年安田火災海上保険(現損保ジャパン)入社。05年山口支店長、13年理事神戸支店長兼日本興亜損害保険神戸支店長。北海道出身。57年7月5日生まれ、56歳。 【執行役員四国本部長】柏原欣仁(かしわばら・よしひと)氏 【横顔】営業、商品・企画などの本社部門に加え、生命保険会社6年、代理店3年と豊富な経験を持つ。人と人との絆を大切にしながら、大胆かつ斬新な発想で新しい風を四国の地から吹かせる。趣味は包丁研ぎからの本格料理。 【略歴】82年(昭57)九州大法卒、同年安田火災海上保険(現損保ジャパン)入社。08年金融機関推進部長、13年理事・ジャパン保険サービス(現損保ジャパン日本興亜保険サービス)出向。東京都出身。60年2月17日生まれ、54歳。 【執行役員リスク管理部長兼NKSJホールディングス執行役員リスク管理部長】細井寿人(ほそい・ひさと)氏 【横顔】運用部門、企業調査、経理、リスク管理部門を経験。数値分析が得意で、幅広い視点からのバランスのとれた判断力で周囲から厚い信頼を得ている。守りのリスク管理に攻めの要素を加えバランスの良い経営体制の強化を目指す。 【略歴】83年(昭58)神戸大経卒、同年安田火災海上保険(現損保ジャパン)入社。07年グローバル運用部長、13年リスク管理部長兼日本興亜損害保険リスク管理部長兼NKSJホールディングスリスク管理部長。大阪府出身。59年8月10日生まれ、54歳。(4月1日就任) 「歴史的建造物に大きな“看板”をつけるのはいかがなものか」と眉をひそめるのは、光世証券社長の巽大介さん。大阪取引所の建物上部に「大阪取引所」がブロンズの切り抜き文字で取り付けられる予定だ。 「大阪取引所を世に知らしめる意図は大いに是とする」と肯定的だが、「中央公会堂や日銀大阪支店など近隣の風格ある建物には、銘板はあっても看板はない」と強調する。 「知名度向上は重要だが、果たしてその手法で良いのか」と指摘。「神よ、変えることのできるものと、変えることのできないものとを識別する知恵を与えたまえ、だよ」と「ニーバーの祈り」を呟く。

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